故・貴族降臨
貴族降臨、見ましたか?
貴族誕生、見ましたか?
まず、この記事を書くにあたって、現時点での自分の感情を先にお伝えしておくと、戸惑い、憤り、悲しみ、といった感じです。
貴族誕生は各回、普通に1回は見ました。コールはとても好きだったけど、ハイローっぽいなどと言われているのを見て私たち(主語がデカい)が好きだったプリレジェは貫ききれなかったのだと落胆していました。
結局、貴族降臨を計8回見た結果、貴族誕生に対して「お前、、お前さえいなければ、、!」と憎しみにとらわれてしまうことになります。
この記事は、貴族誕生が存在しなかった世界の貴族降臨とドリー様について思いを馳せまくっているめちゃくちゃ余計な話です。
■貴族降臨と貴族誕生について
劇場版 PRINCE OF LEGENDとそう期間を空けずに貴族降臨の撮影は行われています。しかし、貴族誕生の撮影はその後であることはすでに有名な話かと思います。
貴族誕生に出てくるキャラクターは聖ブリリアント学園の生徒以外は「(株)全日土木」「クラブ テキサス」「クラブ サンマルチノ」という、無印版でいえば3つの『チーム』になっていますが、これら、全ての存在が、貴族降臨撮影時には無かったようです。
全ての設定が無かったかについてはそこまで直接的な表現を見ていないので推測でしかありません。
とはいえ、以下キャストの座談会動画にて亜嵐くんが「『貴族降臨』を撮ってドリーをやっている時は安藤シンタロウの存在を知らなかったです。お兄ちゃんいるなんて…!!」と言っているのでそうなのではないかと思っています。
白濱亜嵐×荒牧慶彦×DAIGO『貴族降臨』禁断のネタバレあり!座談会
この動画を見るまで、さすがに兄の存在くらいはあったっしょ~~などと信じていた自分をぶん殴ってやります。
放送時期は貴族誕生が先で、映画へと繋がる内容となっています。いや、なるはずなんですが。貴族誕生の設定は全て後付け、となると、途端に貴族降臨の疑問点が湧き出てきてしまって情緒が不安定になります。
■ドリー様が聖ブリリアント学園を乗っ取りに参りました~(お辞儀)する目的
貴族誕生をご覧になられた方は安藤シンタロウがドリー様になった理由はいろいろ考えられるかと思います。
・伊集院信虎の仇を討つため(めっちゃメイン)
・(株)全日土木を守るため?
・病気で倒れるシニアに代わり、クラブ テキサス(シニアの言う家族)を守るため
(貴族誕生はあまり見返す気にならないので間違っていたらすみません……あんま思い出せなかった……)
降臨(貴族まで打つの面倒になってきたから省略するぞ)の追加撮影であろう、クラブ ゴッチまで向かうリムジンの中のシーンで、ミッシェル(ていうかヤス)が「これで、ここら一帯の地上げ屋、闇金、ブラック企業は全てクラブ テキサスの傘下ですね」って言ってて、シンタロウはただただホストになったわけじゃなく、シニアからの遺言(まだしんでないよ)「みんなが笑顔になれる世界をつくってくれ」を守りつつ、信虎を傷つけた犯人捜しをしているんだなあってなるんですよね。シンタロウさんは立派だでなぁ。。。
そして、クラブ ゴッチに到着後、ノアから聖ブリリアント学園のパンフレットを受け取り、誤った学園の情報(王子は庶民を駒のように扱う教育を受けている)を鵜呑みにする………
シンタロウすぁん!!!!!!!!
なんでだよぉ!!!!!!!!!!!!
途中まではまだ良かったのにな~んで信じちまうんだ~~!!!
そいつだよ!!!諸悪の根源!!!
誕生でシンタロウさんを頼れる愛の深い社長としてカッコよく描いている分、間抜けすぎて微妙すぎません?
と、ここまでが誕生があってこその「この学園を乗っ取りに参りました(お辞儀)」の理由ですね。
じゃ、じゃあ!?!?降臨撮影時はどうして乗っ取ろうとしていたんですか!?教えてーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?
伝説の王子の間(ドリー様の間に変えられてたけど)で、貴族 VS 王子の構図になったとき
尊人「なんでこの学園がほしいんだ?」
ドリー「伝説の王子を抹殺するため」
からの
ドリー「キャラが被る(不本意だ…って顔)」
これ、意味分からないじゃないですか……。
でも正直、PRINCE OF LEGENDなら『アリ』だと思ってしまうんですよ。
単にホストのナンバー1が「伝説の王子」に興味を持ってぶっ潰しに来るという物語。
ドリー様が「PRINCE IS DEAD」ってやたら言うのもそういうキャラクターならば一貫性が出るし、そもそも三代目伝説の王子である奏さまの動画をチェックしている様なんてそんな感じじゃないですか。
無駄にバックボーンを大きく付け足してしまったがために、降臨本編(誕生時の撮影による追加分以外を指します)のドリー様、というか一応シンタロウさん、が間抜けに見えるんですよね。
絶対誕生の時のようなこと考えて行動していないだろうに。
フェンシング対決のあとのクラブ ノーブルのシーンもそうです。
伝説の王子に負けた、もうナンバー1ではないから解散しよう、だなんて。
家族だと思っている全日土木から離れてまで、仲間を傷つけた仇をとろうとしているシンタロウさんがそんなことで諦めるわけがない。
■ここから妄想
でも、もし、ドリー様がたくさん努力して、貴族の頂点に立っているとしたら?
周りには優秀なホストがたくさんいるけど、誰にも心を許していない孤高の存在だったら?
フェンシングシーンでも「ドリーはナンバー1じゃなきゃ意味がない。みんなが愛してくれるのは世界一のドリー。負けたらドリーは終わりだ。だから俺には勝利しか見えない。」とまで言ってるんですよ。
信虎ののの字もねえ。それでもこの考えこそが「ドリー」という存在を創り上げてきた男の執着であり、願いであったのであれば、そしてその孤高の存在の友となる男が朱雀奏であったのであれば、もう少し面白かったと思うんですよ。
最後の二人のシーン。
ドリー「まだ何か?」
奏「あなたが学園を混乱させ、みんなを苦しめたこと、許せません。でも戦っていて思ったんです。僕たちは似ているのかも、って。認めたくないけど……」
ドリー「だから勝ちたかったんだけど」
ドリー様は奏さまと自分が似てるって思ってたんですよね。(まだ私はここ整理できてないんですけど)
ぶっ潰す目的といいつつ、近づいてみたかったのかもしれない。
そんなドリー様に奏さまが戦う必要はない、別のところで輝いていればいい、って言ったんですよ。
ナンバー1でなければならない、そうしないと愛してもらえないと思っている男が、同じくナンバー1となった男に、それぞれの輝きを、ドリー様自身の輝きを認めてもらえたんです。
クラブ ノーブルでドリーチルドレンからも「ドリー様は私たちのナンバー1です」と強く言われて、これでやっと彼はナイトリングのナンバー1だからみんなが愛しているわけではなく、自分のことを見てくれていると知ることができたんです。
ドリー様にコールを捧げるドリーチルドレンを見る亜嵐くんの演技は本当に素敵です。
こういう物語であったならば、とずっと考えています。
■変なハマり方で切ねえ
降臨のことは批判がうまくできません。だってやっぱり新しい貴族というキャラクターはプリレジェシリーズだなと思うくらいそれぞれに個性があって好きだし(プリロワで補完してます)、王子たちは相変わらず素敵だし、好きなシーンがめちゃくちゃあるんですよ。
Twitterでアホほどツイートした。
舞台挨拶もないのに8回も見た映画は初めてです。コロナがなければもっと行ってたと思うし。でも行くたびに、安藤シンタロウではない、ドリー様を映像から探してしまうくらい、ドリー様を好きになってしまったんですよ……
1分で24時間分幸せにしてくれるんですよ。
「幸せになれる魔法、かけてあげる」
「俺が『伝説』なんで」
「どんな時も俺がレボリューション」
「俺、世界を100%ドリーにしちゃうから」
「ドリーの辞書に『負け』って言葉はないよ?」
「だって俺、ドリーだよ?」
\ドリー様の名言いただきました~~!!/
あの顔面で、あの身なりで、亜嵐くんが2.5次元を目指したように、本当に濃いキャラクターになってます。
こういう発言の裏にはきっと『ドリー』を創り上げる過程があるはずなんですよ。
それはシンタロウさんの人生とは当初、違ったはずなんです。それをどうしても追い求めてしまうんです、、、そんなものはもう誕生のせいで語られるわけがないのに。
でもね!?シンタロウさんも好きなんです~~!
二人が同一人物だからこそ、二人の信念にブレが出てしまったと思っています。
二人を同一人物にした罪は重い。
亜嵐くんはめちゃくちゃ大変だったと思うし、シンタロウさんを後から辻妻を合わせようと演じてくれたことはもう生涯自慢にしてほしいくらい。だって無理だもんあんなん。いくら仕事でも。
(あとどうにかうまいストーリーに修正しているプリロワのシナリオライターさんもすごい。)
貴族降臨でドリー様に変なハマり方をしてしまったせいで映画館の前から4列目くらいでドリー様をガンガン浴びていた人間の余計な話でした。
本当は降臨についてはチーム奏のこととか、いろいろ話したいことはあるけど、どうしようもなさすぎる無駄な感情を整理するために文章にしました。
は~~~もっと多くの人に見てほしい、感想ききたい。
というか、このまま終わらせるわけにはいかないんだ、、誕生のせいで謎に追加された「悪」があるからね……。
誕生は、クラブ ノーブルが聖ブリに乗っ取りに行く前の前日譚であればよかったのにと思っていて、でもそうでなく、あんな加害ストーリーになってしまったのはこのシリーズの続編を作るためだと言い聞かせているんだから。頼みますよ……。