名も無き世界のエンドロールのマコトについて
※ネタバレしかありません。
外に出るのがめんどくさくて嫌いなので、基本的に映画見るなら仕事の後に行くパターンが多いです。
とはいえこのご時世でレイトショーはやってないので、気は向かないし、出番は秒らしいけど好きな子が出るという『花束みたいな恋をした』を見に行こうにも休日にわざわざ恋愛映画見てしにたい気持ちになりたくないし、うだうだしてたんですよ。
でもEXILE TRIBE LIVE TOUR 2021 ″RISING SUN TO THE WORLD″の名古屋公演が延期になって、とってた有給そのままにして4連休ができたので、4連休あるなら1日くらい映画のために外に出てもいいかもな〜。綾野剛も岩さんも同日公開の作品をみんな見てくれみたいなこと言ってたし、と思って、
『花束みたいな恋をした』→『名も無き世界のエンドロール』
という二作品を一気に見るスケジュールをたてました。
今思えば、『名も無き世界のエンドロール』になんかそこまで見たい気持ちあったか?多分『花束みたいな恋をした』でぐへえってなるからそのあとになにかしらで上書きしようとか思ってたのかなあ。
原作小説は読んでいないし、とりあえず最後何分かのどんでん返しなんでしょ?という予告の知識、そしてTwitterで流れてくるその宣伝文気にしなくていいと言いたいっぽい岩さんのメッセージくらいを頭に入れて見たんです。
多分察しのいい人は最初から結末は見えてたんだろうけど、私はヘッドライトを当てるシーンまでずっと騙されたままでした。
確か、そこらへん。
そこらへんでもうすごい衝撃で。
ずっとヨッチはどうなるのかという、分かるけど分かりたくないようなざわざわした気持ちで見ていたけど、マコトの真の狙いが分かった瞬間に電撃が走ったかのようにそれまでのマコトのいろんな表情が流れてきました。
もう、抱えきれんほどの、好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!だった。ビビった。
私の話になるけど、もうこれ以上の推しはいないと思った推しが過去にいて(一般人になりました)、そういうのもあって、大好きな乙女ゲーム CLOCK ZEROのキャッチコピー?である【君のいない世界なんて、いらない】がオタク人生の信条だったんですよ。
※あんまり精神的によろしくないから今はもっと健やかに推そうと思っています。
信条だったし、フィクションとして【君のいない世界なんて、いらない】が好きなオタクにマコトが刺さらないわけがなかった。
本当にいらなかったんだろうな、ヨッチのいない世界。
というかもうマコトの世界はヨッチを喪ったことで終わっていて、あれからずっとエンドロールだったんですよね。
なんてたまらんのだと震えたわ。
震えてTwitterで検索かけたらキダ目線や置いてかれたキダに対する感想ばっかりで、自分がマコトメインで考えすぎていたことに気付かされて笑っちゃったね………。
キダ主人公だし、キダ目線で進んでいくからそらそうなるわ、と。
キダもすごい好きだった!でも絶対私にはマコト。マコトにめちゃくちゃ惹かれました。
予告でシビア〜サスペンス〜みたいな印象受けていたので、こんな激重執着男の愛を見られる映画だと思わなかった。
(純粋に大好きなので変な意味とかはないです)
大丈夫か?こういうの好きなオタクはちゃんとマコトに出会えているのか……?
まあそもそも原作小説が結構前のものだし、みんな知ってるのかな……。
見終わってあまりにもマコトに心奪われてしまって、その日はマックでラブパトのおもちゃのためにハッピーセット買うっていう目的があったけど、自分でも分かるくらい足取りがすんごく重かったです。
マコトのこと考えてね。しかも二作品を連続で見たからか、頭痛くて………(ょゎぃ)
で、帰ってきてハッピーセット食べても頭痛いから寝たんですけど、起きてもマコト。
次の日もマコト。
これは駄目だと、初見の次の次の日(つまり4連休3日目!)に2回目見てきました。
見るのが遅かったので、もう1日1回しか上映が無いのでそこに合わせて外に出ました。
2回目はとにかくマコトに注目、と決めたはいいけど、意外といないことも多かった。
いや、メインだし、そんなことはないんだけど、もっとマコトが見たかったし、やっぱりキダが主人公だなと思いました。
1回目見終わったあとにマックまで歩く中であれも、これも、と考えてた最初のキダちゃんにもドッキリ仕掛けといたの発言。鈑金塗装屋でのまるで仕事へのやる気のない姿。暗い部屋でじっとリサを見つめる瞳。
全てを知って見たら見方が変わるシーン。
2回目はこういうシーンをじっっっくり見ました。幸せだったー。
マコトがただ1つのことだけを考えている姿。
でも小野瀬誠としてのパスポートや免許証貰ったときの「うわ、すげ」とか、元小野瀬誠の親子揃っての自殺を聞いたときの顔とか、完全に裏の人間の顔をしているキダとは違って学生時代のマコトが少し見えるようで、そういうのには戸惑ったな。
サイコパスという表現はなんか違うけど、人間がガラッと変わったわけじゃなくてマコトはマコトのままでああいうことになってる。
あ〜〜〜〜。
なにより好きなのは2つあって、どちらも見せ場だと思うけど、指輪をヨッチが喜んでくれるかどうか気になって仕方がないんだと吐露するシーンと、最後のホテルでの押しボタンは押さないと立場がないよなってシーン。
今打ちながらも喉元までなにか出かかりそうなくらいぐわあああって来る。好きすぎる……。
もっと、キダとマコトの関係性とか、残されたキダについてとか、いくらでも考えることはあるけど、マコトの10年間がたまらなく美しくて、圧倒的な存在感として私の中に残ってます。
ヨッチが映画見るのは嫌い、と言っていたけど、私も結構同じで終わっちゃうのが好きじゃないんですよね。
こんなにマコトを好きになっても、これ以上なにも追えないんですよ、そういうのが苦手で。
(マコトはもう亡くなっているのでこれ以上も何もないですが?というツッコミはやめてください)
とりあえず原作小説と、パンフを買いました。
原作小説読んでしまえばもう終わっちゃうなと思ってまだ読めてないです。
大層な記事でもなんでもなくてただただ好きなキャラクターに出会えて大歓喜しているオタクの日記でした。
マコトの部屋でマコトとキダが対峙して、漏れる「指輪ぁ……!」がずっと忘れられません。
“どっちともとれるような演技をして”との依頼に素晴らしい形で応えた新田真剣佑さんに最大級の感謝を。
そして、“最良の死に方だったと思います”と言ってくれたことにも感謝。いつまで経ってもあなたのマコトが好きだと思います。
ところで、マコトが最後にキダに仕掛けたドッキリはホテルの違う部屋を教える、というドッキリだったけど、コーラの缶と爆破は何も関係ないですよね………?
でもパンフに「その缶を手に取ると――。」って書かれてるの見て、そうか、と思いつつもこれだけは信じたくないなって思ってます。どうですか?
小説読んだら分かるかな。